LANケーブルのカテゴリ5e(CAT.5e)とカテゴリ6(CAT.6)の違いと特性 迷ったら6でOK

LANケーブルのカテゴリ5eとカテゴリ6は、どちらも最高速度1Gbps(1000BASE-Tにおいて)表示だけれど、違いはあるの・・・?

LANケーブルで安いのは「カテゴリ5e」のケーブルです。
カテゴリ6のLANケーブルは少しだけ価格が高いです。

カテゴリ5eとカテゴリ6は、共に高速データ通信用のケーブルであり、最大伝送速度や周波数帯域幅、ケーブル構造、シールド性能、最大伝送距離、コストなどに異なる点があります。

カテゴリ5eは、家庭や小規模オフィスなどでの一般的なデータ通信に使用される一方、カテゴリ6は、高品質の通信が必要な場合に使用されています。
本記事では、これらの違いや用途などを詳しく解説します。

一般的には2023年現在においては「カテゴリ6のLANケーブル」を購入する方が良いでしょう。

1Gbpsで困る場面はあまり無いものの、さらに大容量の通信をする時代が来る可能性が高いからです。

目次

【はじめに】LANケーブルのカテゴリ5eとカテゴリ6の違いと特性

LANケーブルのカテゴリ5eとカテゴリ6は、ともに高速データ通信用のケーブルであり、イーサネット規格に基づいています。(ともにEthernetの規格であるIEEEに基づいて策定。アイトリプルイーとは、電気や通信の学術団体で通信の規格の標準化をしている。)

しかし、カテゴリ5eとカテゴリ6の性能や特性にはいくつかの違いがあります。、カテゴリ5eとカテゴリ6の違いや特性、用途について解説します。

カテゴリ5eとカテゴリ6の違い

まず、カテゴリ5eとカテゴリ6の最大伝送速度や周波数帯域幅などは、それぞれの規格によって異なります。

カテゴリ5eは、1000BASE-T(ギガビットイーサネット)において最大伝送速度が1Gbps、周波数帯域幅が100MHzであることが規定されています。

一方、カテゴリ6は、1000BASE-Tにおいて最大伝送速度が1Gbps、周波数帯域幅が250 MHzであることが規定されています。
また、10GBASE-T(10ギガビットイーサネット)においては、最大伝送速度が10Gbps、周波数帯域幅が500 MHzであることが規定されています。

10GBASE-T環境になると最大伝送速度が変わるのです。

カテゴリ5eとカテゴリ6は、それぞれの規格で定められた性能を満たすように設計・製造されています。

このため、カテゴリ6はカテゴリ5eよりも高速な通信や長距離通信に適しています。

ケーブル構造

カテゴリ5eとカテゴリ6のケーブルの構造にも違いがあります。

カテゴリ5eは、ツイストペアケーブルを4対束ねた構造で、UTP(非シールド)ケーブルが一般的です。

一方、カテゴリ6は、ツイストペアケーブルを4対束ねた構造で、STP(シールド)ケーブルが一般的です。STPケーブルには、ケーブル全体にシールドをかける方式と各ペアにシールドをかける方式の2種類があります。

※ツイストペアケーブルは、通信ケーブルの一種で、2本の線を互いにねじり合わせたものです。ねじり合わせることによって、干渉信号の混信などを軽減する効果があります。

最大伝送距離

カテゴリ5eとカテゴリ6の最大伝送距離にも違いがあります。

カテゴリ5eの最大伝送距離は、1000BASE-Tで100m、10GBASE-Tで55mです。

一方、カテゴリ6の最大伝送距離は、1000BASE-Tで100m、10GBASE-Tで55mで、シールド性能が高いため、外部ノイズによる影響が少なく、より長距離での通信が可能です。

コスト

カテゴリ5eとカテゴリ6のコストにも違いがあります。

一般的に、カテゴリ5eの方がカテゴリ6よりも安価で、カテゴリ6は高品質の通信が必要な場合に使用されます。

そのため、カテゴリ5eで十分であるならば予算や用途によっては使用されることもあります。

カテゴリ5eとカテゴリ6の用途

カテゴリ5eは、家庭や小規模オフィスなどでの一般的なデータ通信に使用されます。

カテゴリ5eの最大伝送速度が1Gbpsであるため、一般的なインターネット接続やファイル共有などには十分な速度があります。

一方、カテゴリ6は、より高速で高品質な通信が必要な場合に使用されます。カテゴリ6の最大伝送速度が10Gbpsであるため、大規模ネットワークやビデオ会議システムなどに使用されることが多いです。

まとめ

カテゴリ5eとカテゴリ6は、ともに高速データ通信用のケーブルで、最大伝送速度や周波数帯域幅、シールド性能、最大伝送距離、コストなどに違いがあります。

カテゴリ5eは、一般的な家庭や小規模オフィスでのデータ通信に使用され、カテゴリ6は高品質の通信が必要な場合に使用されます。

どちらのケーブルを選ぶかは、使用環境や用途によって異なりますが、性能を重視する場合にはカテゴリ6が適しています。

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